コンタクトレンズのおはなし


コンタクトレンズはハードとソフト2種類に分けられます。
名前のとおりハードは硬いレンズ、ソフトはやわらかいレンズです。


それぞれ一長一短があります。

ハード ソフト
装用感 異物感のため、ある程度慣れが必要 良い
安全性 小さな傷でも異物感が出現するため、傷が浅い時に気づく。
安全性優先で選ぶなら絶対ハード。
装用感がいいためある程度傷が深くならないと気づかない。
シリコンハイドロゲル素材のレンズ登場で酸素透過性が格段にUP。
行動性 落ちやすいため、ハードなスポーツに不安あり スポーツをするなら絶対ソフト。
メンテナンス 1液タイプの洗浄液で簡単。 1液タイプの洗浄液で簡単。
煮沸消毒は最近ほとんどしません。
価格 使い捨てレンズが無いため約8500円から18000円 使い捨てレンズでは、レンズ単価は安いが年間経費で考えるとやや割高。


以上、簡単に違いを説明してみました。


  コンタクトレンズも電化製品同様、多くのメーカーがあります。
当院では
メニコンシ−ドロートボシュロムジョンソン&ジョンソンAlconクーパービジョンを扱っています。
これらのメーカーは電化製品に例えると、SONY、パナソニック、TOSHIBAに相当します。大手のメーカーはコンタクトレンズ学会等にも参加され製品に対する十分な説明、使用経験に対する豊富な文献やトラブル情報を発信していますので安心して使用できます。


 最近では、ハードコンタクトレンズは装用感が悪いこと、慣れが必要なことなどの短所のため敬遠され、 ソフトコンタクトレンズを用いる方が増えています。
ソフトコンタクトレンズの中でも、初期の価格が安いこと、落とす不安が少ないことより、使い捨てレンズを選ばれる方が多くなっています。
使い捨てレンズには、1日タイプ2週間タイプ、6ヶ月タイプというように使用期間が定められています。しかし使用期間を守らずに使用期間を過ぎて用いる方がいます。そのため、使い捨てレンズの増加につれ、角膜潰瘍、角膜炎などで視力障害を起こす方が増えています。
特にカラコンは、透明レンズに比べ酸素透過性が悪い製品が多いので、多くのトラブルが報告されています。



角膜血管新生


本来透明な角膜に、上方より結膜血管が進入し濁りが生じています。
ソフトコンタクトレンズの不適切な使用による角膜の酸素不足と考えます。


コンタクトレンズは医療器具です。眼科専門医の処方、定期検査を受け、使用期限を守り正しく使うことが 、コンタクトレンズでのトラブルを未然に防ぐ方法だと考えます。



(コンタクトレンズ治療費に関するお知らせ)

平成26年4月1日よりコンタクトレンズに関連する診察料が変わりました。

当院のコンタクトレンズ診療に係る点数は下記のとおりです。過去にコンタクトレンズ検査料が算定されている場合には、再診料が算定されます。(但し、コンタクトレンズ装用を中止して十分な日数が経過している場合には初診料が算定されます)

初診料      288点
再診料       74点
コンタクトレンズ検査料1      200点

例1)初診の方でコンタクトレンズを作る場合

   
初診料+コンタクトレンズ検査料
   288点(2880円)+200点(2000円)=488点(4880円)
   
保険診療が出来ますので3割負担の方は
1460円の支払いになります。

例2)当院でコンタクトレンズを処方した方の定期検診の場合

   
再診料+コンタクトレンズ検査料
   
74点(740円)+200点(2000円)=274点(2740円)
   
保険診療が出来ますので3割負担の方は
820円の支払いになります。

◆コンタクトレンズ装用の為に受診された方でも、厚生労働省が定めた疾患がある場合には通常の診察になります。(例えばコンタクトレンズ装用を中断する必要がある場合、緑内障、網膜硝子体疾患、内眼手術の術後、遠視、弱視、円錐角膜等)
◆治療を要する場合には、別途薬代、処方箋料の費用がかかります。